未晒クラフトの紙袋の魅力とは

茶色のややざらっとした紙を、未晒クラフト紙と言います。米袋や包装紙などに使われるのが身近ですね。晒とは漂白のことで、未晒は漂白をしていないという意味です。素材のパルプそのものの色が残っているため自然な茶色をしてています。未晒クラフト紙は、紙が本来持っている色や質感を生かしたデザインをすると、魅力がアップします。ここでは、未晒クラフト紙と印刷との組み合わせで得られる効果の例をご紹介します!
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濃い色の印刷で、アンティーク感が出る
未晒クラフト紙は紙自体が濃い茶色をしているので、電話番号や店名、ロゴなどはしっかりと伝えたい情報は視認性の高い濃い色で印刷するのが定番。よくあるのは黒一色印刷ですが、特色の茶色もおすすめです。
全体に薄く茶色のムラを印刷するとアンティークペーパーのような雰囲気に。イラストや唐草模様を画像のように濃い茶色で印刷すると古いポストカードや地図のような味が出ます。また、写真の印刷も意外とおすすめ。濃い緑や茶色で印刷すると、古びたセピア調の写真のような効果も出せます。 -
特色の白インクで、変わった表現ができる
上のように、未晒クラフト紙には濃い色で印刷するのが一般的ですが、あえて紙の色よりも明るい色を刷って明暗を反転させるようなデザインも可能です。通常のCMYKのインクではなく、特色インクには、CMYKよりも明るい色が沢山あります。
例えば、左の写真の上にある紙袋は、白い特色インクで刷っています。CMYKにはない色です。特色インクには、蛍光色やシルバーやゴールドといった変わった色もあります。未晒クラフト紙に印刷すると少し色が沈むので、その透け感も生かしたデザインにすると面白いですよ! -
白抜きにすると、一色でも二色刷りみたい!
「白抜き」とは、地の部分を塗りつぶして図を残すデザイン方法です。白い紙に印刷すると、残した部分が白くなるので白抜きと呼びます。未晒クラフト紙を使って白抜きをすると、インクがのらない部分は茶色です。つまり、二色刷りのような効果が得られます。
左の写真は濃紺の特色一版で地の部分を塗りつぶし、ロゴを白抜きにしています。一色印刷ですが、濃紺×茶色のコンビネーションになります。ちょっとお得な感じがしますね! -
まとめ
未晒クラフト紙は、見た目のナチュラルさからエコなイメージがあるので、オーガニック素材を使った商品のメーカー様、環境保護活動をPRしている企業様など、クリーンなイメージを訴求したいブランドにぴったり。漂白をしないため、化学薬品の使用が少なく実際に環境への影響は少ない紙です。価格も安価なのでぜひ取り入れて下さいね。
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