紙の種類
弊社では、6種類の紙をメインに使用しています。下は、紙袋用として高い強度を持つスタンダードな紙です。この他に、コート紙ではリュウオーコート、エスプリコートもあります。単価は高くなりますが、より印刷適性を高めたワンランク上のタイプです。また、再生紙をご希望の方にはそちらもご用意できます。
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未晒(みざらし)クラフト紙
セメント袋や米袋などに使われることも多い茶色の紙です。クラフト紙は、パルプ繊維が長いものを使用しているため強度が高く、梱包資材向きです。晒とは漂白のことで、未晒は「漂白していない」という意味です。
原料の色が残っているので、印刷色は下地の影響を受けて発色が鈍くなります。特色の白や黄などで印刷すると独特の効果が得られます。手触りはややざらっとしています。 -
半晒(はんざらし)クラフト紙
未晒クラフト紙を、半分程度まで漂白した紙です。紙は、漂白するほど強度が下がります。そのため、未晒クラフト紙の強さを保ちつつ、文字を書いたり印刷したりしやすい、明るい色味の半晒クラフト紙が生み出されました。
茶封筒に使われています。手触りは未晒クラフト紙と同じくざらっとしていて、紙らしい柔らかな雰囲気を残しています。 -
晒(さらし)クラフト紙
未晒クラフト紙を完全に近いところまで漂白したもの。下地が白色ですから、印刷色が綺麗に出ます。紙袋用に最も多く使われているオールマイティーな素材です。
紙の手触りはざらっとしたものですので、印刷の緻密さではコート紙に劣ります。ぱっと見て線が滲んだり鈍いというようなことはありませんが、こだわる方、写真やイラストを印刷する方は、コート紙の方が人気です。 -
片艶晒(かたつやさらし)クラフト紙
晒クラフト紙の表面に平滑処理を行い、ツルリと平らにしたものです。裏面はそのままですので、クラフト紙のざらっとした手触り。クラフト紙の強さをそのままに、より印刷適性を高めた紙です。
緻密な版の再現性がクラフト紙よりも高く、コート紙より安価なのでおすすめです。平滑面は加工なしでも薄い光沢があるのが特徴で、少しツヤ感が欲しい時にも重宝します。
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コート紙
上質紙をベースに、表面に鉱物や顔料でできたコート剤を塗布した紙です。紙そのものがツルツルした光沢を持っています。印刷適性が高く、写真を綺麗に再現できるため、雑誌や写真集によく使われています。
折るとコート剤が割れて印刷に白いヒビが入るのが難点。折れる部分に濃い色を刷る場合は、PPやマットPPで割れを防ぐことをおすすめしています。 -
カラークラフト紙
クラフト紙をあらかじめ染色した紙です。
全15色の色備えで、紙袋の内側までしっかり色がついているのが特徴。季節やイベントに合わせて、そのままのデザインで袋の色を変えるだけでも印象ががらりと変わります。今までの白と黒がベースだった紙袋に飽きてきた方には必見です。どの色も価格は一緒なのでコストを抑えて多種の紙袋を作りたい方におすすめです。